忖度しない、がつきの記録

3年目の社会人が就活・不動産業界・web・ブログ論について語ります。

メッシのようなスーパースターはビジネスでは必要なくとも、興味は惹きつけられてしまう

f:id:lala8136:20180622203152j:plain


スーパースターに頼っても勝てない時代になってきている。メッシ率いるアルゼンチンはW杯でグループリーグ敗退の危機だ。一方でCR7はチームの全得点を叩き出し、得点王グループリーグの突破も迫っている。バルセロナで輝くメッシの姿と明らかに異なる代表のパフォーマンス・実績は常に議論の対象になっていた。

ビジネスにはスーパースターは必要ないのに、、、

話は逸れるが、前職の財務が会社の現状を憂いて「今の会社は何人かの(営業の)スーパースターで勝っているだけだ」と形容している話をしたことがある。会社の基盤を固めないといけないフェーズだったのは事実だが、要は下の世代が育っていないということだった。

note.mu

 

個人的には会社のつまらないことだと思う。ビジネスモデルがある程度軌道に乗ってきたら、反復できるようにシステムの構築を考える。そして組織がつぶれないように、新しいビジネスモデル・収益性を考え実践する。

 

サッカーで形容するばかりになるが、このようなチームは面白くない。まず、確たる新しい戦略を考える。実践して強いチームに勝ち続ける。いずれ他者の模範となり、2番手以下が現れても追随を許さない確固たる強さを見せつける。バルセロナやイタリア・ドイツなどサッカーの強国はいつもそうだった。

 

つまり組織として先に「こういったことを実現したい」と宣言したうえで、実現・反復できる組織できる方がカッコいい。生きるのにカッコつけている場合ではないという声もあるだろうが、カッコつけられない人生なんて、ほかの大多数と同じで存在しなくても間に合う。何かコンセプトがあったうえで実現できるチームはカッコいい。たとえ手段が不格好であっても。

ビジネスではこうはいかないのに、、、

だがらこそ、一般的に「こうすればいい」というものに反抗し、成果を目指す者に時折人の心は惹かれる。冒頭のメッシ率いるアルゼンチンはその最たる例だ。

個人的にはアルゼンチンが優勝するとは思わない。しかしあまりにもメッシ中心すぎる戦術に興味がそそるのだ。時に行き過ぎた思想が人の心を打つように。

今のアルゼンチンの現状を見ると、攻撃陣にタレントが揃い過ぎている。控えまでワールドクラスで、正当に評価すればメッシを外した方がいい時もあるではと組織を疑う。しかしそれでは機能しないのが今のアルゼンチンなのだ。メッシを外した瞬間、肺か腸か脳かを失ったかのように、自分たちが何をすればよいのかを忘れるありさまなのだ。

チームでそうすると決めているのか、メディアがメッシを取り上げすぎて神格化している彼に触れられないのか、その真意は不明だが、とりあえず愚直にスーパースターを活かそうとする姿勢には敬意を評する。

 

そこがスポーツとビジネスの違いなのかもしれない。メッシはCR7と時代を牽引し続けてきた地球が誇るスーパースターの1人だ。アルゼンチンはW杯で優勝こそあるが、もう30年も前のことだ。当時は今はまるまると太ったマラドーナが「神の手」と「5人抜き」でチームに栄冠をもたらした。メッシはそれ以来の栄光をもたらすのではと期待されている。それほど彼のキャリアには称賛されるべきターニングポイントがあり、国民は彼に期待しているのだ。メッシもマラドーナもともに左利きのドリブラーだ(だった)。しかし同様の選手にも関わらず、世界に現れる左利きのドリブラーは、○○のマラドーナマラドーナ2世ではなく、○○のメッシやメッシ2世と形容される。それほどに彼の存在感は大きい。

 

1人のスーパースターが組織に留まらず、国を動かし、世界の興味を惹きつける。