忖度しない、がつきの記録

3年目の社会人が就活・不動産業界・web・ブログ論について語ります。

17卒の学生の保護者との座談会

こんにちは。ご無沙汰です。

最近、更新のペースが遅くなっていて、自分自身に反省と戒めをかけなければならないと感じている今日この頃です。

 

 この前の土曜日、私の大学で面白いイベントがあり、友達に誘われました。

「就職支援課で17卒の保護者向けにキャリア相談会があるんだけど、内定者代表として座談会に参加してくれないか?」

 そんなことを言われたら、一人でも多くの就活の手伝いやキャリア支援をしていきたい自分にとっては、絶好の機会じゃないですか!!(笑)即答で参加することにし、先日多くの17、18卒の学部生の保護者の方とお話をしてきました。

 

 

■期待外れな座談会

 今回、内定者として参加したのは、自分の学部から8名。1人が1つのテーブルにつき、立食形式で1時間半ほど、保護者の方とお話しさせていただきました。

 ほかの内定者は某航空会社(青のほうですww)、地元地銀、大手企業のグループ会社など、自分の内定先に比べるとやはり規模が大きく、知名度の高い企業ばかりです。そんな中で、私は「東京をメインで就職活動をやってきた、大学やナビサイトばかりのありきたりのやり方ではなく、固定概念にとらわれない就職活動をしてきた」ことを伝えてほしい(自分もそのつもりでした)と就職支援課の人から言われていたので、保護者に正しい現実と希望を与えられる時間にしていきたいと思っていました。

 

 しかし、実際に座談会が始まると、保護者の方は私のところに来てくださり、興味深く話を探ろうとしていますが、話はほとんど学生生活のことばかりでした。内定先について、軽く尋ねられると、その後は

「就職活動大変だったでしょう。」

という労いの言葉の後は、

「大学ではどんなことしているんですか?」

「どんなところに住んでいるんですか?」

「どちらの出身ですか?」

「彼女いますか?(笑)」

などなど、私のプライベートな質問ばかり…。

 

 たまに、

「後ろ倒しってなっていたけど、実際どうだった?」

「就職活動でどんな自己PRしていたのですか?」

というそれらしい質問はされましたが、ほんの一部でした…。

 

 

■子どもについて、無関心?

 そして、一番多く聞かれたのが、要約すると

「うちの子は大丈夫なのでしょうか?」

ということです。

 そう言われてしまうと、こちらも

「いや、危ないですね~。」

なんて言えないし、

「お子さんのやりたいことや、今まで頑張ったことをしっかりフォローしてあげてください」

と伝えるのが精一杯でした。

 

 このようなことを聞いてくる保護者に多く見られたのが、「実の子のことをよく知らない」ことでした。

 今どんなところに住んでいるか知らない、部活に入っているかはわかるけど、実際どんな役職についているかも知らない保護者の方も多くいました。

 

 私も両親には大学生活の相談はあまりしていなかったですが、それは言う必要がないと思ったからです。私の家族は、「自立」ということを強く意識させられたので、困ったことがあっても、なるべく自分で解決させるし、もし自分で答えが出せなければ、そこで人に聞くぐらいです。特に自分の将来とかは、ほっといてくれという態度ですし、東京で働くことも、不動産の業界で働くことも全く反対しませんでした。

 

 だからこそ、このような場に参加して就職活動のことについて勉強しようとしている保護者の方は熱心だなと思いますし、子どものことをよく考えようとしていると思います。

 ですが、その一方で子どもがどんな学生生活を送っているかもわからない、むしろ子どもの行く末を制限しようとしている保護者の方が多いのも事実だなと思いました。

 

 

■絶妙な距離感と心の支え

 正直、親と子の間柄ではお互いに言い切れないこともあるでしょう。実際私もこの前実家に帰省した時にも言い切れなかったことは多くありました。

 ですが、就職活動で困ったときに大きな支えになるのは、友達より親の方が大きいと思います。

 

 例えば金銭面。地方の学生だと、ほとんどの大手企業はまず選考の終盤になるとひっきりなしに東京、大阪での選考が多くなります。その時に飛行機、バス、新幹線の費用をすべて負担しきれるほど就活生はお金持ちではありません。

 さらに実家で就職活動をするとなれば、選考の結果や手ごたえを体感し、実の子の辛い場面に出会わずにはいられないでしょう。たぶんイメージが付きにくいと思いますが、最初の頃や志望度の大きい企業の選考に落ちた時ほど、顔を合わしたくないのは両親や家族だと思います。

 

 私は今の両親の頃の就職活動は知りませんし、また逆もしかりです。しかし、近年の景気動向で売り手市場と言われているものの、学生にとって就職活動はつらいことも多いです。少なくとも一昔前のバブルの世代よりは厳しいのは間違いないと思います。

 だからこそ、家族が一番に彼らを支えられる環境を作り出すべきです。なにも過保護になれとは言いません。彼らのやりたいことが実現できているか、はたまた一人の社会人の先輩としてアドバイスができているかどうかが一番重要なのです。

 

 そして最後は子どものやりたいことができているかどうか、それを見守り応援するのが親としての務めなのかなと思います。

 

 ここまで私は就活生のことを子どもと表記してきましたが、もう1年と少しすれば同じ土俵に立つ社会人となるのです。親としての最後で最大の責任を全うできるように、これからの時間を考えるのもいかがでしょうか?