新卒説明会の座談会に参加したけど、辛口でフィードバックする
先日自分の会社の新卒説明会に、先輩社員として座談会に参加してきました。就職活動が解禁になってから、そろそろ3週間ほどが経ち、学生がどんな気持ちで就職活動をやっているかは気になります。
人材系の会社には行かなかったですけど、やっぱり採用は気になる。それを一番近い位置で体感できるまたと無い機会なので、今回も少し期待していました。
いざ座談会がスタート。
ただ学生たちから何も質問されない。自分らの頃はもっと雨あられのように質問を浴びせていたのに。グループワークとかも行った後なので、舌は温まっているはずだが…。
やっと質問された。
「なんで海外の部署に行ったのですか?」
この3月から異動で、海外の物件を扱う部署に配属になった。行きたくて来たわけではないが、色んな人から認められて配属になったので、かっこいいことは言えないが、それも働くということだと伝えた。だが、学生たちは腑に落ちていない。
その後、同期も会社に入った理由や業務内容を説明しているが、どうも学生たちはうわの空。
質問を切り替えて、現在の就職活動を聞いてみた。
「不動産業界は気になっています」
「勉強も兼ねて説明会に来ました」
色んな意見が出たが、ここまで来てやっと理解した。
「やりたいことがはっきりしていない」
何故そう思ったのか。
顔つきだ。
別に人間観察が得意なわけではないが、人の表情や仕草によって自分の行動パターンを変える癖はあるので、人のことを見ながら話す癖はある。
そして最近人を見るときにもう一つ大切にしているのが、オーラだ。
この人は何かをしでかしそうだ、恐ろしいポテンシャルを秘めているなど、見た時のインスピレーションは大切にするようにしている。
ただこの日は学生たちを見たときの違和感として、全く覇気がなかった。
何がなんでも採用されたい、自分のやりたいことを貫く覚悟、、、
といったものを全く感じないのだ。
もちろん、就職活動が始まって間も無いので、そんなに辛くない時期なのかもしれない。
ただ必ずくる。本当に辛い時期。
内定が取れない。会社を辞めたい。死にたい。
どう考えてもそれらに抗える顔つきではなかった…。
思い返せば、自分も就職活動のときそこまでの覚悟があるかと言われてみても、実際はなかった。それでも「自分」を大切にした。
だからこそ彼らが心配なのだ。
自分を変える強さ。苦しいことを乗り越えた事実。
世間では、最近の学生は甘いと言われる。
そしてそれはどの時代でも言われる。
個々人では頑張っている奴もいるかもしれない。しかし今の現状では、大概が甘いのだ。
もっと自分のことを見つめ直しているか、そのために行動できているのか。
何が恐いかというと、
たった1時間会話しているだけで、そこまで不安に思わせるほど立ち振る舞いが貧弱なのだ。
話を引き出す力、スーツの着こなし、自分のアピール、、、
少し話しただけで、そこまでバレるよと。
別に人事でも採用担当でもないけど、そのぐらいはわかりますよと。
もちろんうちのような、中小企業にそんなに優秀な人材がこないのもわかっている。だが、本気で頑張るなら、いやむしろ世間が思う当たり前を手にしたいのであれば、もっと前のめりにならないと厳しい。
最後に一番よく質問してくれていた彼に聞いた。
「人材コンサルに行きたいの?」
「はい、やっぱ一番成長できるかもって思うので、」
「本気で不動産の営業より辛いからオススメはしない」
半分本音で半分嘘。
あの業界はキツい。
成長もできる。
だが、今の覚悟と立ち振る舞いなら、まずそのステージにすら立つこともできない。自分を鏡として見つめ直してくれ。