らしくないことを綴ってみた
どうもがつきです。
かなりのご無沙汰です。最近なにかと心も時間も身体も落ち着かなくて、ずっと書けてなかったですね。ほぼ1か月半ぐらいぶりです。
今日の話はどうにもエッセイ風になりそうなんですが、ご了承ください。。。
あれは特にいつもと変わりのない平日の夜。
朝から小雨の降る心の晴れない空のもと、仕事を終え、電車に乗り込んだ。
東京に来てはや4か月。
毎日仕事や慣れない東京の生活でヘトヘト。
それでも朝晩の通勤ラッシュには慣れ、ほかの人と肩がぶつかっても、なんとも思わない変な抗体はついてきた。
その夜もいつも通り、後ろの乗客に押され、駆け込むように電車に乗った。
あまりの乗客の多さに、スマホを取り出すのもやっと。
しかし、私は私の前に立つ男性のスマホに目を奪われた。
年は30代ぐらい。私の前に立っていたので、顔はよくわからないけど、頭はちょっと禿散らかしていたかな。背は170ぐらい。なんでもないよくいる普通のモテない男性って感じだった。
ちょうど男性の画面はlineを開いていた。
彼女らしき人とのトーク。
「ふーん。こんな人でも大事にしてくれる人いるんだ」
そう思った矢先私の目線はそのモテそうにない男性のスマホに釘付けでした。
女:おつかれー
男:おつぽよ~
「きもっ。何歳だよこいつ」
女:あした午前休ありがとー^^
男:こちらこそ!独身最後の夕食は会社でのチキンカツ弁当でした。
いや、知らねーし。お前の最後の晩餐なんかどーでもいいww
男:○子は何食べたー?
女:焼きそばと水
わろた。
男がこれなら、相手もしゃーねーか。
とおもっていたんですが、
よくよく見返すと、
女:あした午前休ありがとー^^
男:独身最後の夕食は会社でチキンカツ弁当でした
ん?
てことは、明日結婚する?
あしたの午前中に婚姻届出しに行くってこと?
リア充かましやがってえええええーーーーーーーーーー!!!!!!!
と反逆かましたいところだったんですが、
なぜか自分の中でそんなに怒りがなくて。
むしろ純粋に結婚おめでとうと思えて。
そして最近いろいろ悩んで、
なんにもうまくいかない自分の落ち込んだ心に
ささやかな幸せをお裾分けしてもらったような気がして。
なぜか憎めなかった。
自分の将来の生活はまだ見えないし、不安も多いけど、
なぜか雨雲の空とは対照的に、木漏れ日が差し込んだような気がした。
モテそうにない彼は満員電車の波にもまれて
気付いた時には見失っていた。
伝えることはできなかったけど、
彼におめでとうと言ってあげたい。