忖度しない、がつきの記録

3年目の社会人が就活・不動産業界・web・ブログ論について語ります。

熊本地震がもたらした最大の災害は情報の錯誤である

どうも、がつきです。

連日、熊本・大分で起きている地震の報道が

跡を絶えません。

 

大学時代を大分で過ごした自分にとっても、

九州はとてもゆかりのある地域で、

大分はもちろん、

熊本も何回も遊びに行きました。

 

テレビで映る被災地の光景は

去年まで毎年のように遊びに行っていた

あの街とはあまりにもかけ離れすぎたものに感じます。

 

それでも、過去の震災、

東日本大震災阪神淡路大震災に比べると

日本の防災への意識は上がりました。

 

おかげで、

死者も過去の同規模の地震に比べて、

圧倒的な少なさだと思います。

 

ですが、

世の中には生き地獄という言葉もあります。

 

大分に残っている友人たちとは、

SNS等を通して情報交換していますが、

今は物的苦労よりも心的負担の方が大きいと述べていました。

 

揺れ続ける余震、

それに伴う睡眠不足や揺れに酔うということも

言っていました。

 

それに普通通りの生活に

早く戻りたいという声も多く聞いています。

 

そのような被災者からの声をつなぐ

SNSは技術発展の賜物だと思います。

 

離れていてもお互いにつながっている、

助け合える、理解しあえる

本当に素晴らしい時代だと実感しています。

 

しかし、

それに伴って様々な弊害が出ているのも事実です。

 

目次

 

弊害①被災直後の求められていないボランティア

5年前の東日本大震災によって、

日本人の防災への意識はかなり上がりました。

それに伴い、

ボランティアへの貢献性も上がりました。

 

被災した時の苦しみを学んだから、

次こそはそれを行動で証明したいという

彼らの行動力は素晴らしいと思います。

 

しかし、やみくもに被災地に向かうのも

正しいとは言えません。

 

余震もありましたし、

何より自衛隊などの

公的な支援の物資の配給が遅れるという

最悪の事態にも陥りました。

 

今回は九州のインフラを支える

九州新幹線、九州高速道、在来線がストップし、

残されたのは国道3号線をはじめとする

一部の公道と空輸のみです。

 

もちろん渋滞はしていますし、

届くはずの物資が今も届かず、

SNSがより一層混乱するという事態にも陥っています。

 

弊害②テレビメディアの行き過ぎた報道

地震などが起こると決まってテレビ局は

予定された番組を変更し、

24時間体制で震災の報道を行っていました。

 

国民に正しい情報を伝えるという面目はあるものの、

そのために夜中の避難所に

大きなライトを照らしていました。

 

一番つらいのは被災している本人たちです。

寝るのもつらい彼らのことを考えると、

灯りを抑えるのが心意気なのではないでしょうか。

 

また今朝の報道では、

テレビ局の車が割り込んで、

燃料の確保を行ったとのこともあります。

 

過激な情報合戦が正しい報道なのでしょうか。

 

弊害③多すぎるSNSの拡散

今回、一番気になるのがこれです。

有益な情報もたくさんある今日この頃ですが、

逆にどの情報が正しいのかわからなくなっています。

 

経営戦略的な言葉で言うと、

レッドオーシャンな状態です。

 

情報が多すぎて、

本当に必要な情報が埋もれてしまっている。

 

いま、

このブログを見ている方も想像していただければ、

地震に関する報道・情報が多すぎて、

麻痺していませんか?

 

まとめ

前述のとおり、

地震の直接的な被害は大きくなくなりました。

 

しかし、

そのせいで不必要な助けや情報が増え、

被災者の心的負担を増大させている

可能性があります。

 

防災のレベルは本当に高くなりました。

私たちの防災への意識は

もう1つ引き上げる必要があるのではないでしょうか。