伝わらないことから学ぶ
最近、大学で卒業論文を書いているのですが、
私だけに限らず、ダメ出しが多く、みんなグダグダ言いながらも頑張っている
今日この頃です。
■伝わらない理由
そこで多いのが、「自分の好きな分野」について書いていることです。もちろん、自分の論文なので、興味のある分野について研究したいのは分かるのですが、その分デメリットもあります。
一番大きいのは、「書き手の非常識、読み手の非常識」ということです。
たぶん書き手の私たちは、興味のある分野なので、ある程度の情報を知っていて、書かなくても当たり前という部分が多いと思います。しかしながら、読み手は興味のないことの方が多いです。その結果、書き手の知っているはずの情報と読み手の知らない情報とに差が生まれ、行き違いが起きています。
■いっそ嫌いな分野でも?
改めて考えると、論文とかこのような類のことは、あまり感情移入しすぎないものの方がいいのかもしれないと思います。
例えば、大学受験などで国語の小説の問題が出てくると思いますが、私の友達は「いい話すぎて、問題に集中できなかった」という人もいました。ちなみにこの友達はとても優秀で国語がとても得意でしたが、小説のいい話が出てくるのは嫌がってました(笑)
また、学問の世界だけではなく経営の世界でも、このようなケースはあります。今のセブンイレブンの社長の鈴木敏文さんは、もともと出版の業界に入りたくて、実際に出版の業界に入ることはできましたが、その後さほど興味があるわけでもなかった流通の業界でコンビニエンスストアという新たなビジネスモデルを拓きました。
こう考えると、少々わからない分野でも突き詰めることもできますし、むしろ好きなことに走れば自分を見失いかねないということもあり得ます。
■就活も同じ?
就活のデータで、第一希望の就きたい企業にどのぐらいの人が就くことができたのかというデータがあります。調べ方にもよりますが、だいたい50%ぐらいの人しか、就きたい仕事に就けないようです。あとはみんな何かしらの妥協があり、社会人となっているのです。
私もどちらかというと、内定先は「就きたい仕事」ではありません。ですが、これでやるしかないのかなと思っています。
「事なるべくして必然」
私の父親がよく言っていました。言葉の通りですが、そのことは偶然ではなく、何かしらの理由や縁があって、起こっているということです。納得のいかない選択もありますが、それを受け入れることも生き方なのかなと思います。
だからこそ就活でもなんでも自分の思い通りにいかないからといって、投げやりになる人もたくさんいると思いますが、就活という関門だけにとらわれずに大きな視点を持って、自分の人生に向かって行ってほしいと思います。